私と一緒に行こう。

 私と一緒に来てほしい。

 何百年かすればまたかわるかもしれないから、遊びに行こう。

 神剣への道の先へ。

 繰り返し、繰り返して、君は誘うよ。

 そこにはいまだ帝がおわし、光と毒を撒き散らす大きな爆弾が二度落とされることもなく、新撰組と呼ばれる武装集団が剣技をもって都を守っているのだという。

 その国の女審神者が夢を見た。
 義経公も、土方殿も、近藤殿も殺された。
 この世界の裏側に、そんな世界がありまする。

 刀剣たちよ。
 大太刀よ、薙刀よ、太刀よ、打刀よ、脇差よ、短刀よ。
 前の主人を殺されて、さぞ悲しかろう、無念だろう。
 
 狂った歴史を遡り、もとの主の命運変えて、正しい世へと導かん。

 あの日や、あの日に、越えてきた分岐が目を覚ます。
 刀が銃へ移った世界の流れを変えて、もはや刀を使わぬ世界を、救わんとて立ちあがれ。
 人より長くこの世に残るものたちよ、刀剣たちよ、あの日が、あの日に、超えてきた時の目を覚ませ。
 審神者の指すはあの時に無くした道。懐かしい人を、捨てられた意味を集める道。
 来る日も、来る日も、幾千の時を越えたとき、正しい未来が、歴史に捨てられたものたちを祝うよ。

 ようこそ。
 ここが私たちの都。
 こが私たちの未来 。

 歴史に捨てられたものたちを追い時をくだり、己と殺しあいて繰り返し立ち上がる我らの名は歴史遡行軍。







2016.06.26 UP
発出 2015.02.11 #刀剣男士で描く平沢進の世界 
平沢進「白虎野の娘」× 歴史遡行軍。
彼らは未来が違う世界から、こちらの世界の歴史を同じように変えに(彼らにとっては救いに)来た刀剣男士ではという妄想です。



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