五エビネタ 第一条
「もう、お許し下さい」
「アタシに抱かれるのがそんなに嫌か?」
「違います。少しでも五嶺様のお心に留まるのではないかと身の程知らずの期待をするずうずうしい自分が嫌なだけです!」
「アタシがなぜお前を抱くと思う? エビスの」
「わ、判りません」
「アタシもねぃ、わからねぇんだよ」
「え……」
「抱けるなら誰でも良いってほどがっついてる訳でもない。現にアタシは、ここの所お前しか抱いてない」
「単に欲望のためだと言うなら、お前なんかよりずっとましな女を抱くよ」
「そ、そうですよね……」
「だとしたらねぃ」
「お前だから抱いてる……としか思えないんだよ」
「この気持ちはなんなのか、アタシは知りたい。だから、大人しくアタシに抱かれろぃ」
終
20061110 UP
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