今日のエビス 第四条 
女友達にご結婚をお祝いされる女ゴリョ様妄想










「ゴリョー、結婚おめでとー。いやしかし複雑な気分だね。ゴリョーが一番先に結婚するなんて」

「『アタシは五嶺家と結婚するので』なーんつって告白する男どもをばったばったと切り捨ててたゴリョーがね〜」

「ああ〜〜、こいつもとうとう人妻かぁ。そそられるねチクショー」

「人のものになる前にいただきます」

「ちょっ、酔っ払いすぎだ毒島! んっ。舌入れるんじゃないよ! 酒臭いんだよお前ッ」

「今井もチューしとけぇ。エビスのものになっちゃうんだぞ」

「ちょっと今井、お前さんまでなに考えてんだぃ? まさかお前さんまで毒島みたいな馬鹿……。んっ!」

「梅吉なんかゴリョーに憧れてたからさ、結婚するって聞いて寝込んじまってるよ、かわいそーにっ。相手がエビスって聞いて、『じゃあわしでも……』って違う意味で勇気貰ったみたいだけどさ」

「それはどういう意味……」

「あたしと今井のゴリョーがエビスに取られるなんてやだよぉ〜〜。エビスまじ幸せにしなかったらあたしがぶっころーす!」 

「あ、いや、幸せにしますので、結婚を許してください」

「アタシは一言も相手がエビスだとは言って無いけどねぃ」

「は? だってエビスでしょ?」

「エビスだけど……。なんでエビスって決め付けるんだぃ!」

「逆にエビスじゃなかったら驚くぞ私は」

「だよな〜。前の彼のときも、旅行中のアリバイ、今井と作ってあげたのに、なんだよ一人で勝手にさ〜〜」

「ぎゃはははは、エビスの顔色が変わったぞ。嘘に決まってんだろ、ウ、ソ」

「と見せかけてホントだからな!」

「おい五嶺、エビス殿が死にそうな顔をしてるぞ、フォローしないのか」

「アタシの未来が欲しけりゃ、アタシの過去は忘れろぃ。いちいちそんな事でうろたえるな」

「五嶺様前彼と旅行ってホントなんですかそれ!!」

「エビス殿、運転中なんだから前見て前! その事については後から二人でじっくり話し合ってくれ!」

「それにしてもエビスはスゲェ! 十年かけてゴリョーをゲットするなんて、草履取りから天下人になった位スゲェッ」

「んでさぁ、もうエッチしたの?」

「うるさいねぃ」

「その顔はしたな? したんだな? おいおい、エビスさんよぉ、あんた昼間は裁判官でも、夜の腕前は執行人級ってか。くはぁ〜、やらしいね〜」

「おっさんだ、おっさんがいるぞ五嶺……」

「毒島春夫(52才)くらいの勢いですよ」

「ほっとけ……」




20061022 UP

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