きつねのおてがみ
よしのぎつねのみなさん、おとうさんおかあさん。
きょうは、くぐりさんがおにくをたべたいっていってつかまえてきたカモのはねをむしるおてつだいをしました。
はねをちらかさないでねっていわれたのに、くしゃみをしたときにはねをたくさんちらかしてしまいました。
どうしてくしゃみをしたのかっていうと、おはなにはねがついたからです。
はねをちらかさないでねっていわれたのにはねをちらかしたので、ぼくはごめんなさいっておもって、ちょっとだけなみだがでました。
そうしたら、「みたぞよ〜」ってこえがして、ヤッセンボーさまがいました。
「これ、コンコン、このいたずらものめ。そこらじゅうはねだらけではないか」ってヤッセンボーさまがおっしゃったので、ぼくはあわてて「ちがいます、いたずらじゃないです。おはなにはねがついてくしゃみをしてしまったから、はねがいっぱいとびました。ごめいわくをかけないようにちゃんとおそうじします」っていいました。
ヤッセンボーさまは「ふん、なんじゃ、このていどできにやむとは。われがめいわくのみほんをみせてくれようぞ」っておっしゃってせんすをひろげたので、とてもいやなよかんがしました。
とめようとしたけれど、ヤッセンボーさまが「われなどこうじゃ〜」ってせんすをあつめたはねにむかってあおいでしまったので、はねがぜんぶ、「わー!」ってとんで、ぼくは「きゃー!」ってなりました。
はねがおちてくると、またせんすでまい上げて、ヤッセンボーさまはとってもたのしそうにあそんでいたので、ぼくもがまんができなくなって、はねをつかまえるあそびをしました。
ぼくは、くぐりさんたちにみつかったらおこられるとおもってドキドキしました。でも、ヤッセンボーさまのまわりに白いはねがふわふわしていてかわいかったです。
ぼくがヤッセンボーさまをみていると、ヤッセンボーさまはぼくにわらって、「そら!」っておっしゃってくるっとまわりながらせんすでおおきくあおぎました。
くるってまわったときに、白いおそでがふわっとして、ヤッセンボーさまはとてもみやびだなぁとおもいました。
ヤッセンボーさまがあおいだかぜで、はねがぜんぶさくらの花びらにかわってふってきました。
ヤッセンボーさまは、かっこいいポーズで「どうじゃ! われのげんまイリュージョンは」っておっしゃったので、ぼくはたくさんはく手をしました。
ヤッセンボーさまのせんすがおひさまにキラキラひかって、さくらふぶきもキラキラひかって、ヤッセンボーさまがとってもきれいで、ちょっとだけなみだがでました。ヤッセンボーさまがいてくれてよかったっておもうと、おはなのおくがツンてして、がまんができませんでした。
ヤッセンボーさまはびっくりして「またないた!」とおっしゃったけど、ぼくは、ちょっとだけなみだがでただけなのにヤッセンボーさまがないたっておっしゃったので「ないてません」っていいました。そうしたら、ヤッセンボーさまが「そなたになかれるこころあたりがありすぎて、なにからあやまればよいのかわからぬのう」とおっしゃってぼくをだっこしたので、あんしんして、そのときはちょっとだけなきました。
ヤッセンボーさまはとってもこまって「すまぬ」っておっしゃったので、ぼくは、「ぼくは、ヤッセンボーさまがだいすきだから、ヤッセンボーさまといっしょにいてうれしいきもちがいっぱいになってあふれたときに、なみだになったんだとおもいます」っていいました。
ぼくは、ヤッセンボーさまがだいじなので、ヤッセンボーさまがヤッセンボーさまよりかごんま人どもへのふくしゅうがだいじなのはいやだったのに、いえませんでした。
ぼくはヤッセンボーさまのいちばんちかくにいたのに、ヤッセンボーさまをとりもどしたのははやとでした。
ぼくは、それが、くやしいとおもって、いえなかったこととかもあって、よわいぼくはだめだなっておもったので、もう、ぜったいくやしいきもちにならないようにがんばります。
ぼくがつよくなって、はやとじゃなくて、ぼくがヤッセンボーさまをまもります。
ぼくがなくのをやめると、ヤッセンボーさまは、ぼくに「コカコーラをペプシにかえるというすごいてじなをおもいついたぞよ! なんでかわるのかはわれにもわからぬ」っておっしゃったので、ぼくはそのコーラをのむのはちょっといやだなっておもったけど「えたいのしれないコーラはいちょうのじょうぶそうなはやとにのませよう」ってヤッセンボーさまがおっしゃったので、コーラをのむのははやとでよかったなぁってあんしんしました。
そうしたら「おいがいけんしたと?」っていわれて、ふりかえると、シシのモツをもったはやとがたっていたので、ヤッセンボーさまがたいへんなことになりました。ぼくは、シシのかいたいをはやとがやってくれるってくぐりさんたちがよろこんでいたのをおもいだしました。
ヤッセンボーさまがはやとに「われにちかづくな!」っておっしゃったら、むしろモツをもったはやとがちょっとちかづいてきたので、ヤッセンボーさまがぎゃーってなりました。
はやとは、ヤッセンボーさまのいかりもにくしみもうけてたったけど、ヤッセンボーさまは「ぞうもつもってるスプラッタけんしはいやじゃ!」っておっしゃって、力いっぱいきょひしました。とってもいやがられて、ぼくは、なんだかはやとがかわいそうになりました。
だいやめのあと、はやとが、ヤッセンボーさまに「おいはヤッセンボーどんがすっじゃっで、そげんきらわれるとほんのこちきずつきもした」ってやまいもをほって、「ヤッセンボーどん、そこにせいざしやんせ!」っていったので、はやとおこってるのかなっておもって、くぐりさんたちとどきどきしました。ヤッセンボーさまがびくびくしながらせいざしたら、はやとがどやがおでヤッセンボーさまのおひざにねました。
ヤッセンボーさまは「ええい、このよくろんぼめ!」っておこったけど、はやとがとってもうれしそうだったので、あきらめてゆるしていました。ぼくは「はやとだけひざまくらずるい!」っていいました。
ぼくはふしぎにおもったので、くぐりさんに「ヤッセンボーさまはおにくがおすきなのに、どうしてモツがこわいのかな? おいしいのに」っていったら、くぐりさんが「でも、オレがはらわたとびだしてしにかけてたとき、ヤッセンボーさまはだきしめてくれたよ」っていました。
ぼくがびっくりすると、くぐりさんは「ヤッセンボーさまのしろくてきれいなおめしものがオレのちであかくよごれていくのがいやだったからはなれてくださいっていったら、こんなときになんのしんぱいをしておるってすっごくなかれたー」っていってわらいました。けがは「ヤッセンボーさまがなんとかしてくれてにくたべたらなおった!」そうです。おにくがすきなくぐりさんのからだがつよくてよかったです。
ヤッセンボーさまは、あまめとかにはよわいときもあるけど、ぼくや、くぐりさんをたすけてくれるときは、つよくて、かっこいいです。ぼくは、ヤッセンボーさまがだいすきです。
ヤッセンボーさまにさくらの花びらがついていたので、はるじゃないのにってくぐりさんがふしぎそうにしていました。ぼくは、ヤッセンボーさまについていたさくらの花びらをとってあげました。はやとは、さくらの花びらをうかべてまたしょうちゅうをのみました。
ヤッセンボーさまは、手じなのひみつとっくんをして、いつか、さくらじまをけしたりだしたりして、かごんま人どもをおどろかしつくすそうです。そのときは、ぼくもお手つだいをしようとおもいます。おとうさんとおかあさんもたのしみにしていてください。
終
20131105 UP
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